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動物園の鳥-坂木 司 

動物園の鳥 (創元推理文庫)動物園の鳥 (創元推理文庫)
(2006/10/11)
坂木 司

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ひきこもり探偵鳥井真一とその友人坂木司の元に、栄三郎と安次郎から相談が寄せられた。安次郎がボランティアで働いている動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているというのだ。
その事件を調べるうちに、二人は自分達の過去の傷に直面することとなる。
そして、坂木はある一つの決断を下すのだが・・・。

ひきこもり探偵シリーズ完結編。初の長編です。
このシリーズに出てくる人たちは皆傷を抱えています。
いじめにあい、ひきこもりになってしまった鳥井を初め、それを助けようとした坂木さえも。

「青空の卵」「仔羊の巣」、そして「動物園の鳥」を経て、少しずつ鳥井の交友関係は増え、行動範囲は広がっていくのですが、シリーズが終わっても正直鳥井が劇的に変わった印象はありません。坂木とのべったりな関係もさほど変わらず継続していくでしょう。

しかし、それは当然なのだと思います。
二十歳過ぎた大人が、性格や考え方をそうそう変えることは出来ませんし、仕事や生活を気軽にも変えることも難しいです。
そしてなにより、受けた傷は簡単には治りません。
触れられれば声をあげてしまうような傷は、何年経ってもじくじくと痛み、すぐ治ることはありません。
かさぶたになり、新しい皮膚が出来ていき、やがて触られても痛みを我慢出来るようになったとしても、そうした大きな傷は大きな傷痕を残します。
そして、その傷痕が引き攣れ、昔どおりに動けなくなる事もあります。

傷をたちまち治ることはありません。でも、少しずつなら治るところもあるのです。
鳥井も坂木もこのお話の中で、その傷が傷痕も残さず消えて無くなるなんてことはありませんでした。
しかし、このお話しがここで終わっても、これからも二人は傷と向い合い、少しずつでも治していき、そして彼らとその友人たちが、暖かい食卓を囲むことは変わらないだろうと思える結末はとても暖かい気持ちにさせてもらえました。


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